[JM:02171] Re: [POST: DP] LDP_man-pages strftime.3

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長南洋一 cyoic****@maple*****
2021年 5月 1日 (土) 20:57:11 JST


長南です。

era とか century といった用語の訳語について考えていました。なかなか難しい。
それについては、別のメールに書きます。

strftime.3.ja.po でも、原文と訳文を突き合わせられないことはないのですが、
やはり原文の roff ファイルもあった方がよいと思います。roff ファイルを
man コマンドで見た方が、po ファイルを less などで見るより、見やすいですから。

ちょっと脱線します。

>      msggrep -N build/C/man3/strftime.3 po4a/time/po/ja.po

このコマンドは面白いですね。こうして出来たたとえば strftime.po を

  $ po4a-translate -f man -m strftime.3 -p strftime.po -l strftime.ja -v

のようにして、strftime の日本語版マニュアルを作成するわけですか。

> 翻訳自体での相談事項としては、あまりないのですが強いて挙げるならこのくらいかな。
> (1) 各 conversion specifier の説明で、Calculated from .... と
>    nl_langinfo(3) に関するものが今回追加されているのですが、いずれも括弧書きに
>    なっています。英語だと別に違和感はないのですが、日本語だと少し違和感があるかなと
>    思っています。括弧なしにしてしまっていいかなとも思います。
> (2) 対応する標準がカッコ書きで (SU) とか (C99) とかありますが、
>    この位置が原文でけっこう適当です。全部一番最後においた方がいいですかね。

原文でもあまり美しくないと思います。とくに (SU) とか (TZ) の位置。どの文に
付いているのかよく分かりません。意味的に分かりやすいように、また見やすいように
変えてしまってもよいと思います。面倒ならばそのままでも、とくに問題になるという
ほどではありませんが。

ああ、それから、「準拠」セクションの (SU印), (TZ印) などは、何のことを
言っているのか分かりにくいし、アルファベットと漢字が直接くっついているのは、
ちょっと見かけが悪いと思います。「SU の指標あり」とか「TZ とマーク」なども
考えられるところです。

それに、日本語の続き具合もちょっと変かもしれません。この部分で何を言って
いるのか、私にはよく分かりませんが、訳文の解釈が正しいとしたら、日本語の
構文は逆になるのではないでしょうか。

まず、原文を挙げておきます。

  ... There are strict inclusions between the set of conversions
  given in ANSI C (unmarked), those given in the Single UNIX
  Specification (marked SU), those given in Olson's timezone
  package  (marked TZ),  and those given in glibc (marked GNU),
  except that %+ is not supported in glibc2.  On the other hand
  glibc2  has  several  more  exten‐sions. 

訳文はこうなっています。

  個々の変換が厳密にどの規格に含まれるかは、 ANSI C (印なし)、統一 UNIX 規格
  (SU印)、Olson  の  timezone  パッケージ  (TZ印)、glibc  独自 (GNU印)
  で示している。glibc2 では %+ はサポートされていないが、 いくつかの拡張が
  行われている。

この解釈なら、意味的には、こっちの方が自然では。

  個々の変換が厳密にどの規格に含まれるかは、「指標なし」で ANSI C、
  「指標 SU」で統一 UNIX 規格、「TZ」で Olson の timezone
  パッケージ、「GNU」で glibc のものであることを示している。

全く別の訳し方もあるでしょうけれど。

-- 
長南洋一



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