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2009年 6月 5日 (金) 17:18:37 JST
Index: jnethack/dat/jdata.base diff -u jnethack/dat/jdata.base:1.23 jnethack/dat/jdata.base:1.24 --- jnethack/dat/jdata.base:1.23 Thu Oct 5 02:13:42 2006 +++ jnethack/dat/jdata.base Fri Jun 5 17:18:36 2009 @@ -2511,13 +2511,26 @@ by Nancy Arrowsmith & George Moorse ] *リッチ *lich - 何百年かに一度,邪悪な魔法を極めたものや僧侶が,その人生を普 - 通の人間の一生をはるかに越えるようにしようと偉大な魔法の使用 - を使用することがある.この魔法の普通の効果は時間をかけ,人間 - を偉大な魔法のパワーをもつアンデッドに変化させる.リッチはあ - らゆる形での生命を忌み嫌う.これらの生き物に触られたりするだ - けで,犠牲者は冷たくなり痺れてしまう.彼らはまた魔法をも使う - ことができる. + しかし,夕陽が消える前に,すぐ後を追って二つめの幽霊が現われた. + それは信じられないほど大またで歩き,赤い薄明の中にぼんやりと浮き + 上がって立ち止まった.その古代の王の巨大なミイラは,まだ曇ってい + ない黄金の冠をつけていたが,私の目には,時とうじ虫にむしばまれた + 変わり果てた顔に映った.破れた包帯が,足の骨のまわりではためいて + おり,サファイアや黄味がかったルビーのはめ込まれた王冠の上には, + もう一つ黒い何ものかが,脅すように,縦横に揺らめいていた.しばら + くはそれが何なのか見当がつかなかった.だが,それには斜めにきれた + 二つの赤い目が開いて地獄の石炭のように輝いており,猿のような口に + は二本の毒蛇の牙がきらめいていた.首の上に不釣合にのった,うずく + まったような,毛のない,形のはっきりしない頭は,信じられないほど + たれ下がり,ミイラの耳に何ごとかをささやきかけていた.その巨大な + ミイラはたった一歩で私との間の距離の半分を進むと,ぼろぼろに干か + らびた布のひだからやせこけた腕を上げ,ぎらつく宝石をはめ,肉がそ + げ落ち,爪のはえた指が伸びてきて,私の喉に触れた. + + [ The Abominations of Yondo, Clark Ashton Smith, 1926 ] + [ ヨンドの魔物たち, 広田耕三、米田守宏訳 ] +# 魔術師の帝国, クラーク・アシュントン・スミス, 蜂谷昭雄他訳, 創土社, 1974 +# p.441, ヨンドの魔物たち 苔の怪物 lichen その室は粗雑な岩でできており,丸く,さしわたし18か20フィー