いいじまです。 > > [原文] > > .SH NAME > > cmp - compare two files byte by byte > > [訳文] > > .SH 名前 > > cmp - 2 つのファイルのバイト単位による比較 > > 「〜のバイト単位での比較」でしょうか。 > > 「バイト単位による比較」という言い方はあまりしないと思います。 > 説明の最初の文の訳も「バイト単位で比較します」になっていますし。 こちらも先ほど投げたdiffの場合と同様に 「cmp - 2 つのファイルをバイト単位で比較」 を推しておきます。 > > [原文] > > .PP > > If a FILE is '-' or missing, read standard input. Exit > > status is 0 if inputs are the same, 1 if different, 2 if > > trouble. > > [訳文] > > .PP > > FILE に '-' が指定されるか、 あるいは未指定であった場合は、 > > 標準入力からの読み込みが行われます。 終了ステータスは、 > > 入力ファイルどうしが一致していれば 0、 異なっていれば 1、 > > 何か問題が発生すれば 2 です。 > > 「入力ファイルが同じであれば 0」 > 比較をしているので、「一致」よりは「同じ」かなと思いました。 私はmatsuandさんの訳文通り「ファイルどうしが一致」を推します。 「ファイルが同じ」だと、意図的に1文だけを切り取ってきた場合に 「物理デバイス上の同一の実体を指し示している(具体的には、 iノードが同じ)」という意味にも曲解できてしまいます。 そこで原文を見ると、対応する原文は単に「the same」ですが これは「inputs」が「input contents」の略として機能していて、 しかもsameにきちんとtheがついているからこれで大丈夫なのです。 確証はありませんが、この「the」を抜くだけで意味が完全に変わって しまうと予想します。 一方で日本語では、「input contents(複数形)の的確な訳文だが、 inout content(単数形)の意味には絶対にならない」という条件を 満たす文章は私の知る限り作成不能です。 もちろん、「the sameの意味だがsameではない」も不可能です。 それならば無闇に直訳するのではなく、正確な意味を紛れずに伝えられる 訳文を選択すべきだと思います。 -- 飯嶋 浩光/でるもんた・いいじま @ PC IIJIMA Hiromitsu, aka Delmonta Email <delmo****@denno*****>