元木です。 別にいいですよ。 util-linux の管理者は長南さんなので。 私は po4a cfg の理解をみんなが深めれば LDP man-pages の手離れが良くなると思ったから、 というのが元のモチベーションです。 5年くらい誰も触らなかったものを突然動かそうとして、また召喚されても困るので、 どうやったら手離れがよくなるのか考えての話でした。(私が LDP man-pages の翻訳に 再度興味が出て来ない限り)二度目のお手伝いはありません。 誰も引き取り手がいないのであれば、それはそろそろプロジェクトとしての限界を迎えて いると思うので、どこで、古くなりすぎかも?というタイミングで公開をやめるという 選択肢もみなさんで議論してもらえればと思います。 では。 On Thu, Mar 18, 2021 at 8:54 AM 長南洋一 <cyoic****@maple*****> wrote: > > 長南です。 > > いろいろと御提案してくださって、ありがとうございます。私のやることを > ご覧になっていて、歯がゆくてたまらなくなられたのでしょう。 > > po4a cfg を使うことについては、私は 1 マニュアル 1 PO ファイル主義ですから、 > po4a-gettxize, po4a-translate, po4a-updatepo で十分用が足ります。 > それに、その方が、po4a を初めて使う人にとっても、使い方が単純だし、 > 自分が今何をやっているかもはっきりして、受け入れやすいのではないかと思います。 > もともと、こうしたコマンドは、一般ユーザが po4a を気軽に使えるようにと、 > 作られたインターフェースなのでしょう。 > > もっとも、そんなことが言えるのも、マニュアルがたかだか 100 個ぐらいしかなく、 > しかも、一つ一つ訳しているからで、LDP man pages のように、マニュアルが > 1000 個もあったら、やっていられないのは分かります。ですから、そういう場合は、 > うまく行くやり方があるのならば、それを使えばよいと思います。 > > 根本的に JM にとって重要なのは、original 以下の原文から release 以下の > 翻訳 roff を作ることです。どうやってそうするかは、翻訳者の自由にまかせて > 良いのではないでしょうか。翻訳 roff を作る上で、注意事項があるのなら、 > README でも作って、書いておけば十分だと思います。 > > と、こう書いてきて気がつくのですが、1000 個ものマニュアル群を訳した方と、 > 数個程度のマニュアル群を訳してきたものでは、考え方が違ってくるのですね。 > でも、大部分の人にとって、一度に訳すマニュアルは、1 個か 2 個、多くても > 数個なのではないでしょうか。LDP man pages というのは、かなり特殊です。 > > > ## po4a-translate のコマンドライン > > > > 変換時の追加オプションを指定していますが、どのファイルをどのオプションで変換したかは > > よくわかりません。README にはたぶん他のファイルにも必要でしょうと書かれているだけ。 > > 元木さんは、-o で渡す追加オプションがいろいろあることをご存知だから、かえって > 混乱なさったのだと思います。私は、「manpage によっては、po4a-translate > だけでなく、po4a-gettextize や po4a-updatepo をするときにも > -o unknown_macros=untranslated というオプションが必要なものがある。 > それは以下に列挙するものだ」という意味のことを書いただけです。今のところ、 > 他の追加オプションが必要な例には出会っていません。 > > ちょっと嫌味かもしれませんが、念のため、私の書いた文を、一部省略して引用して > おきます。この README.po4a は、po4a-translate などについて読者に > ある程度の知識があることを前提にしているので、そのへんの説明は省いています。 > > ---- 以下引用 ---- > > 一般に aaa.1 などの翻訳マニュアルは、 > > $ po4a-translate -f man -m ../../original/man1/aaa.1 -p aaa.po -l aaa.1 -v > $ patch -p0 <aaa.patch > > とすれば作れるが、以下の例外がある。 > > ○ getopt.1 > getopt.1 では、po4a-translate するとき、-o unknown_macros=untranslated > というオプションを付ける必要があった。つまり、以下のようにする。 > > $ po4a-translate -f man -m ../../original/man1/getopt.1 \ > -p getopt-ja.po -l ./getopt.1 -o unknown_macros=untranslated -v > $ patch -p0 <getopt-ja.patch > > ---- (中略) --- > > 以下の manpage でも po4a-translate に -o unknown_macros=untranslated > が必要である (たぶん po4a-gettextize などでも必要)。 > > ○ fdisk.8 > ○ partx.8 > ○ last.1 > ○ scriptreplay.1 > ○ scriptlive.1 > ○ logger.1 > ○ dmesg.1 > > ---- 引用終了 ---- > > > (a) addenda の活用 > > (b) 訳注の扱い > > patch を使うことについてですから、これは一緒に論じます。 > > 私も sudo の翻訳では、addenda を使いました。しかし、find を翻訳している > ときから、patch を使うようになりました。 > > 私のようにかなり長い訳注を何箇所にも入れたい場合、addenda では複数のファイルが > 必要になります。訳注なんて改訂するたびに、いらなくなったり、増えたりするものです。 > そもそも、addenda ファイルが複数ある事自体煩わしいことですし、増えたり減ったり > したら、addenda ファイルの名前と内容が混乱してきます。それは望ましくありません。 > 他人の作ったものだったら、扱いに困ると思います。patch なら 1 個ですみます。 > > もう一つ都合が悪いのは、addenda では、内容を追加することは出来ても、 > 内容を変更することが出来ないことです。ところが、たとえば、AUTHOR や > AVAILABILITY の中などに man2html では解釈できない groff の書式が > があったりして、そういうところは Web ブラウザで見ると、消えてしまったり、 > 余計な文字が入ってしまったりするわけです。そういうのは、roff としては > 間違っていないのですから、PO ファイルの中で書き換えるよりも、patch で > 書き換えた方が、後々のためになるのではないかと思いました。 > > 長い訳注を PO ファイル中に書くのも、試してみました。でも、それだと、 > 二行目以下の字下げが出来ないでしょう。訳注と本文との区別が一目で > わからないので、諦めたのだと思います。 > > > util-linux のフォルダーで、 draft 以下や original 以下はどのような管理に > > なっているかよく分からなかったです。 > > draft 以下は po4a を使っているときには、無視されている? > > original 以下がどうなっているか分からなかったのは、cal-ja.po だとオリジナルが > > cal.man になっていて、たぶん別の場所から来ているのだと思いました。 > > オリジナルファイルの拡張子を man にしていると、"#: cal.man" になるんですね。 > 全然気が付きませんでした。私は、jm 以下とは別の作業ディレクトリで作業をして > いるのですが、そこに、原文と翻訳中の (po から変換した) roff ファイル、 > さらに佐藤さん訳の roff ファイルが混在しています。紛らわしいので、原文の拡張子を > man にしたのだと思います。原文の出所は、この場合なら、翻訳版の cal.1 の > 翻訳履歴を見ていただけば、 > > Updated & Modified (util-linux 2.34) Tue Mar 3 11:18:32 JST 2020 > > などとなっているはずです。開発元にあった util-linux-2.34.tar.xz から > 取り出したもので、original にあるものと同じことを確認しています。 > > 今試してみたのですが、po4a-updatepo で cal.1 のバージョンを 2.34 から > 2.36 に上げてみましたが、問題なく PO ファイルを更新できました。cal.man に > なっていても、害はないようです。 > > なお、original にある大部分のファイルは、バージョン 2.34 のもので、 > 佐藤さんが投稿なさったときに、白方さんが登録してくださったものです > (翻訳が 2.35.2 や 2.36 のものに対応する原文ファイルは、そのバージョンを > 翻訳したとき、私が登録したもの)。draft にあるのも、白方さんの登録で、 > 佐藤さんが投稿なさった原稿です。po4a を使う場合、原文と訳文を並列した > ファイルは作らないので、draft ディレクトリは使っていません。 > > せっかく、いろいろと提案してくださったのに、みんな「ヤダ」ですませて > しまって、恐縮です。お気を悪くなさらないように。 > > -- > 長南洋一 > > _______________________________________________ > linuxjm-discuss mailing list > linux****@lists***** > https://lists.osdn.me/mailman/listinfo/linuxjm-discuss