[JM:02113] (Emacs ユーザー向け) PO fuzzy の差分確認

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Akihiro Motoki amoto****@gmail*****
2021年 3月 25日 (木) 13:01:15 JST


別のメールで、以下のように original 更新時に「比較的単純な変更への対処」が
翻訳率をキープする上で大事だという話を書きました。

具体的には、PO ファイルの fuzzy を効率的に解消していくことが必要になりますが、
Emacs ユーザー向けにちょっとした Hack を紹介します。
引用の後ろまで飛びます。

Emacs ユーザーがどれくらいいるのか知りませんが、一応共有しておきます。

----
> これまでの経験だと、LDP man-pages の original のバージョンを上げた際に、
> 多くの fuzzy/untranslated が発生するのは、ごく普通のことです、
> その多くは、単数形と複数形の修正、句読点の修正、関数名を一つ追加しただけ、
> 準拠する標準の変更、サンプルプログラムの修正、などごく単純な変更です。
> これらが、翻訳率をがっつり下げてくれます。

> これまでの経験だと、LDP man-pages の original のバージョンを上げた際に、
> 多くの fuzzy/untranslated が発生するのは、ごく普通のことです、
> その多くは、単数形と複数形の修正、句読点の修正、関数名を一つ追加しただけ、
> 準拠する標準の変更、サンプルプログラムの修正、などごく単純な変更です。
> これらが、翻訳率をがっつり下げてくれます。
>
> LDP man-pages のバージョンアップで必要となる作業は
> ・比較的単純な変更 (上記であげたようなもの) への対処
> ・追加の翻訳作業
> に大別できて、個人的な印象ではほぼ 50:50 です。
> 前者を片付けることで、多くの翻訳を維持することができます。
> 私がやっていたときには、前者を片付けることを最初のマイルストーンにしていました。
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私のちょっとした Hack の po-diff.el は http://paste.openstack.org/show/803896/ にあります。
Emacs を使っている人はたぶん po-mode を使っているという前提です。
人様に見せるようなコードではないですが。

fuzzy はたいてい以下のようになっていると思います。
po-diff.el を使うと、M-= を実行すると、以前の msgid と現在の msgid を Emacs の ediff を
使って表示します。これで word 単位の差分を簡単に確認できます。
以下の例は、けっこういやらしい例を取り上げていて、実は By defualt の後ろのカンマが
追加されただけで、翻訳としてはそのまま使えます。こんなのも簡単に確認できます。

#. type: Plain text
#: build/C/man3/printf.3:359
#, fuzzy
#| msgid ""
#| "A sign (+ or -) should always be placed before a number produced by a "
#| "signed conversion.  By default a sign is used only for negative numbers.  "
#| "A B<+> overrides a space if both are used."
msgid ""
"A sign (+ or -) should always be placed before a number produced by a signed "
"conversion.  By default, a sign is used only for negative numbers.  A B<+> "
"overrides a space if both are used."
msgstr ""
"符号付き変換によって出力される数字の前に、常に符号 (+ か -) が置かれる。 デ"
"フォルトでは、符号は負の数字の場合のみ付与される。 B<+> と半角スペースの 両方"
"が使われている場合には、 B<+> が優先される。"


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