別のメールで、以下のように original 更新時に「比較的単純な変更への対処」が 翻訳率をキープする上で大事だという話を書きました。 具体的には、PO ファイルの fuzzy を効率的に解消していくことが必要になりますが、 Emacs ユーザー向けにちょっとした Hack を紹介します。 引用の後ろまで飛びます。 Emacs ユーザーがどれくらいいるのか知りませんが、一応共有しておきます。 ---- > これまでの経験だと、LDP man-pages の original のバージョンを上げた際に、 > 多くの fuzzy/untranslated が発生するのは、ごく普通のことです、 > その多くは、単数形と複数形の修正、句読点の修正、関数名を一つ追加しただけ、 > 準拠する標準の変更、サンプルプログラムの修正、などごく単純な変更です。 > これらが、翻訳率をがっつり下げてくれます。 > これまでの経験だと、LDP man-pages の original のバージョンを上げた際に、 > 多くの fuzzy/untranslated が発生するのは、ごく普通のことです、 > その多くは、単数形と複数形の修正、句読点の修正、関数名を一つ追加しただけ、 > 準拠する標準の変更、サンプルプログラムの修正、などごく単純な変更です。 > これらが、翻訳率をがっつり下げてくれます。 > > LDP man-pages のバージョンアップで必要となる作業は > ・比較的単純な変更 (上記であげたようなもの) への対処 > ・追加の翻訳作業 > に大別できて、個人的な印象ではほぼ 50:50 です。 > 前者を片付けることで、多くの翻訳を維持することができます。 > 私がやっていたときには、前者を片付けることを最初のマイルストーンにしていました。 ---- 私のちょっとした Hack の po-diff.el は http://paste.openstack.org/show/803896/ にあります。 Emacs を使っている人はたぶん po-mode を使っているという前提です。 人様に見せるようなコードではないですが。 fuzzy はたいてい以下のようになっていると思います。 po-diff.el を使うと、M-= を実行すると、以前の msgid と現在の msgid を Emacs の ediff を 使って表示します。これで word 単位の差分を簡単に確認できます。 以下の例は、けっこういやらしい例を取り上げていて、実は By defualt の後ろのカンマが 追加されただけで、翻訳としてはそのまま使えます。こんなのも簡単に確認できます。 #. type: Plain text #: build/C/man3/printf.3:359 #, fuzzy #| msgid "" #| "A sign (+ or -) should always be placed before a number produced by a " #| "signed conversion. By default a sign is used only for negative numbers. " #| "A B<+> overrides a space if both are used." msgid "" "A sign (+ or -) should always be placed before a number produced by a signed " "conversion. By default, a sign is used only for negative numbers. A B<+> " "overrides a space if both are used." msgstr "" "符号付き変換によって出力される数字の前に、常に符号 (+ か -) が置かれる。 デ" "フォルトでは、符号は負の数字の場合のみ付与される。 B<+> と半角スペースの 両方" "が使われている場合には、 B<+> が優先される。"