NVDA 2011.1.1j を公開しました
2011-04-12 08:58 (by nishimoto)

無料でオープンソースのWindows用スクリーンリーダー NVDA に日本語関連機能を強化した NVDA2011.1.1j を公開しました。
通常のインストールパッケージと、インストールが不要なポータブルパッケージがあります。
スクリーンリーダーはコンピュータの画面上に表示される情報を、音声や点字に変換して出力することのできるソフトウェアです。 

日本語版の主な拡張:

無変換キーをNVDAキーとして利用できます。
さらに、日本語IME対応、音声エンジン JTalk の追加、日本語点字ディスプレイ対応(実験段階)が行われています。
本家の次期バージョンの機能を取り入れて「カーソル位置の文字の詳細読み上げ」に対応しました。

2010.2j からの主な変更:

nvda-project.org がリリースした NVDA 2011.1.1 に基づいています。
これは 2011.1 に対するセキュリティ問題の修正を含んでいます。
nvdajp では 2011.1 の日本語版をリリースしていません。

日本語IMEサポートが改善されました。
32bit 版の MS IME, MS Office IME, ATOK, Google 日本語入力などで、未確定文字および変換候補の読み上げができます。
「キーボード設定」に日本語IMEの読み上げに関する設定が追加されました。

Microsoft Speech Platform 音声ドライバを追加しました。

音声エンジン JTalk は音質およびテキスト解析について改良されました。
男性と女性の2種類の音声が利用できます。話速変換、音量調節が可能です。

実験的な日本語点字ドライバの実装:KGS の DirectBM を使用しています。

(以上)

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