六点入力への対応
汎用の文字入力システムと、アプリケーション内で独自にサポートされた六点入力を区別してはどうかというご指摘をいただきました。
汎用の文字入力システム:
アプリケーション独自サポート:
nvda-addons メーリングリストで「PCのキーボードで点字入力をする」 James Teh さんのアドオンが紹介されました。
https://bitbucket.org/nvaccess/nvda-pckbbrl
処理としては点字ディスプレイの入力キーをエミュレートするもので、 押されたドットを文字に変換する処理は点訳エンジンの入力テーブルに依存しています。
Windows のキーフックで同時に押されたキーを取得して、 点字ディスプレイデバイスからの入力ジェスチャーと等価なイベントを生成しています。
まだ試していませんが、 いま NVDA 日本語版の日本語点字テーブルは文字入力(逆変換)に対応していないので、 日本語入力には使えません。
公式にコンパイルされたものはいずれ本家のアドオンサイトで公開されるようです。
コメントを書いていたらダウンロードページができてました:
http://addons.nvda-project.org/addons/pcKeyboardBrailleInput.en.html
PC Keyboard Braille Input for NVDA version 2014.1 を触ってみました。
セットアップ
確認できた動作
いちおう説明通り asdf jkl; と qwer uiop の2段が点字キーとして使えていて、英語8点コンピューター点字で一文字ずつ入力ができているようです。
ためしに Microsoft Office IME 2010 で「文字変換」にして a を入力してみましたが、「あ」ではなく半角 a が入力されました。 点訳エンジンの逆変換の結果は文字列でかえってきているから、でしょうね。。
点訳エンジンが日本語のカナを返す処理を実装すれば、IMEのプリエディット文字としてカナ文字を送ることができる(そのまま変換キーを押せば漢字に変換できる状態にできる)かも知れませんが、現状だとスペースを押すと変換操作ではなく、プリエディット文字に半角スペースが入ってしまいます。
ちなみに 2014.2 における本家の点字入力テーブルはいくつかの言語が選べますが、いずれも「8点コンピューター点字」しかありません。
関連チケット #29940 点字ディスプレイでの文字入力
点字入力関連なので他に合わせて優先度を変更しておきます。
このチケットはPCキーボードからのパーキンス方式の文字入力を扱っています。
本家の pcBrlKbd アドオンが本家サイトでリンク切れだったので、 私がビルドしなおしたものをこのチケットに添付しておきます。
六点入力をサポートする機能についてこのチケットで扱います。
既存の製品としては KTOS やブレイルスターなどの名前を伺っています。
関連して、点字ピンディスプレイのブレイルメモシリーズを持っていればBMFEPを使える、というご報告があります。
関連チケット #29940 点字ディスプレイでの文字入力