Kentaro Shirakata
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2006年 8月 7日 (月) 03:55:33 JST
Index: docs/perl/5.8.8/perl587delta.pod diff -u docs/perl/5.8.8/perl587delta.pod:1.2 docs/perl/5.8.8/perl587delta.pod:1.3 --- docs/perl/5.8.8/perl587delta.pod:1.2 Mon Aug 7 00:58:18 2006 +++ docs/perl/5.8.8/perl587delta.pod Mon Aug 7 03:55:32 2006 @@ -48,6 +48,11 @@ =end original +Perl 5.8 に含まれる Unicode Character Database は 4.0.1 から 4.1.0 に +更新されました。 +注目するべき変更点については +L<http://www.unicode.org/versions/Unicode4.1.0/#NotableChanges> を +参照してください。 =head2 suidperl less insecure @@ -69,6 +74,8 @@ =end original +新しいプロジェクトのためには、C<suidperl> よりむしろ、C<sudo>のような専用で +単一目的のセキュリティツールを使うことをコア perl チームは強く勧めます。 =head2 Optional site customization script @@ -81,6 +88,12 @@ =end original +perl インタプリタはサイトカスタマイズスクリプトを使うように +ビルドできるようになりました。 +デフォルトでは、以前の perl と同様にこの機能は無効化されています。 +これを使うためには、C<Configure> を実行するときに +C<-Dusesitecustomize> コマンドラインオプションを追加します。 +L<perlrun/-f> も参照してください。 =head2 C<Config.pm> is now much smaller. @@ -499,6 +512,9 @@ =end original +iスレッドの複製中に使用する内部ポインタマッピングハッシュがメモリ割り当ての +アリーナを使うようになりました。 +テストによればiスレッドの複製時間は 10% 減少しました。 =head1 Installation and Configuration Improvements @@ -515,6 +531,8 @@ =end original +Win32 "dmake" の makefile.mk は最新版の dmake との互換性のために +更新されました。 =item * @@ -525,6 +543,8 @@ =end original +C<PERL_MALLOC>, C<DEBUG_MSTATS>, C<PERL_HASH_SEED_EXPLICIT>, C<NO_HASH_SEED> は +Win32 makefile でも動作するようになったはずです。 =back @@ -606,6 +626,7 @@ =end original +いくつかの C<pack>/C<unpack> のバグが修正されました: =over 4 @@ -617,6 +638,7 @@ =end original +C<b> や C<B> フォーマットでのチェックサムが壊れていました。 =item * @@ -626,6 +648,8 @@ =end original +C<C> フォーマットで C<unpack> のチェックサムが +オーバーフローすることがありました。 =item * @@ -635,6 +659,7 @@ =end original +C<U0> と C<C0> は C<()> C<pack> サブテンプレートのスコープになりました。 =item * @@ -644,6 +669,7 @@ =end original +数えた長さの接頭辞は C<C0>/C<U0> モードを変更しなくなりました。 =item * @@ -653,6 +679,7 @@ =end original +C<pack> C<Z0> がその前の文字を破壊していました。 =item * @@ -662,6 +689,8 @@ =end original +C<P>/C<p> C<pack> フォーマットがリテラルの C<undef> しか +認識していませんでした。 =back @@ -674,6 +703,9 @@ =end original +iスレッドでクロージャを使うと perl をクラッシュさせることがありました。 +これは内部の OP 構造体を正しくロックするのに失敗していたのが +原因で、これは修正されました。 =item * @@ -685,6 +717,10 @@ =end original +C<close> の返り値は対象のハンドルのデータをフラッシュするときに +発生した全てのエラーを正しく反映したものになりました。 +今までは実際のファイルクローズ操作に失敗したときに +単に失敗したことを返すだけでした。 =item * @@ -695,6 +731,9 @@ =end original +C<not() || 1> が segfault を引き起こしていました。 +C<not()> は C<not(0)> と同じ振る舞いをするようになりました。 +これは 5.6.0 以前の振る舞いと同じです。 =item * @@ -705,6 +744,8 @@ =end original +C<h2ph> の様々な拡張にはヘッダファイルの構造を処理しようとすると +間違っていたり不正な出力をするものがありました。 =back @@ -721,6 +762,11 @@ =end original +"%ENV is aliased to %s" という汚染エラーが追加されました。 +このエラーは汚染チェックが有効になっていて、 +C<*ENV> がエイリアスされているため、 +C<%ENV> がもはや env-magic でなくなり、 +従って環境変数が汚染されていないかどうかを確認できない場合に発生します。 =begin original @@ -731,6 +777,11 @@ =end original +C<pack> と C<unpack> の内部が更新されました。全ての正当なテンプレートは +今までと同様に動作するはずですが、複雑な失敗の場合のエラー報告が +いくつか変わっているかもしれません。 +エラーでない場合に振る舞いが変わっているとしたらそれはバグですので、 +報告してください。 =head1 Changed Internals @@ -745,6 +796,11 @@ =end original +C<C> ソースコードに対してかなりの量のリファクタリングが行われ、 +一部は整理され、保守性が向上しました。 +この結果オブジェクトコードと C<perl> バイナリは 5.8.6 より +小さくなり、いくつかの場合には高速になるかもしれません。 +しかしこれら以外にユーザーが気付くような変更はないはずです。 =begin original @@ -752,6 +808,8 @@ =end original +perl 空間 C<PL_utf8locale> へのアクセスを与えるために +C<${^UTF8LOCALE}> が追加されました。 =begin original @@ -761,6 +819,9 @@ =end original +SV head と、ほとんどの SV body が使用するアリーナのサイズは +コンパイル時に変更できるようになりました。 +以前のサイズは 1008 バイトで、現在のデフォルトサイズは 4080 バイトです。 =head1 Known Problems @@ -774,6 +835,9 @@ =end original +オーバーロードされた演算子から返された Unicode 文字列はバグって +いるかもしれません。これは 5.8.6 がリリースされてから長い間 +報告されているバグですが、私たちはまだこれを修正できていません。 =head1 Platform Specific Problems