2006/07/21:千葉県長狭高等学校でSQS講習会を実施しました
2006-08-21 12:57 (by bool)

以下、開催告知文です。
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「学校自己評価支援システム」SQS講習会
  ~生徒・保護者・地域から信頼される学校像を求めて/
  学校自己評価支援システムによるアンケート集計業務の負担軽減~
  
 千葉商科大学 政策情報学部
 専任講師 久保裕也
 
  今日,社会が学校に対して期待をする内容は多岐に渡る
ようになってきている.またその一方で,学校間での教育
力の格差の広がりを懸念する声も高まっている.こうした
状況の中で,文部科学省は,平成14年に改訂された学校設
置基準において「学校自己評価」の努力義務化をすすめて
いる.この制度では,学校それぞれが独自の目標設定を行
ない,その目標に応じて学校運営内容が改善されているか
どうかを,それぞれの学校現場自身がチェックし,そうし
たチェックの結果を情報公開するという形での取組みがな
されることが期待されている.
 
  だが,こうした「学校自己評価」は,学校教職員の大き
な負担を伴うものとなっている.その主な原因は,「学校
自己評価」に際して行なわれるアンケート調査のコストで
ある.とりわけ,教職員・学生・保護者・地域住民など多
数の人々を対象に行なわれるアンケートを手作業で集計す
る作業は,数週間から数ヵ月の期間を要するものとなって
おり,学校教育活動における日常的な業務を圧迫するほど
のものとなってしまう.そのため,現状の「学校自己評
価」は,対象範囲・回数・調査品質などの点で,十分な形
での実施ができていない場合が多いと考えられている.
 
  こうした問題を解決するためのものとして,慶應義塾大
学・千葉商科大学の教員によって開発され無償利用可能な
形で公開されている,\"Shared Questionnaire System(SQS)\"
を提案する.SQSは,オープンソースの(技術情報が公開
された)のマークシート式調査実施システムである. 
SQSによって,調査票の雛形や部品を再利用可能な形で共
有することができる.さらに,自動的に組版された調査票
を普通紙に白黒で印刷でき,その回答用紙をスキャナで取
り込んだ画像から,回答内容の読み取り集計を自動的に行
なうことができる.SQSを運用するためには,マークシー
ト専用紙やマークシート専用スキャナを用意する必要はな
い.学校の設備として一般的なパソコン,白黒プリンタ,
スキャナ機能つき複合コピー機などがあればよい.
 
  このSQSの導入を希望する小中学校・高等学校の学校自己
評価を担当する教職員を対象として,講習会を実施する.
講習会では,第1部として,SQSの導入・利用の方法を,実
際のPCを用いた実習形式で習得していただく.この実習の
ためには,会場側で用意したPC環境を利用するほか,参加
者が持参した自分のノートPCを利用できるものとする.第
2部として,社会が学校評価に対して求めている内容につ
いて検討し,それぞれの学校がいかなる形で取り組みを進
めてゆくべきかについて意見交換を行う.
 
 
SQS講習会・開催次第
 
■ 日 程
2006年7月21日(金) 13:00開場,13:30~16:30
 
■ 会 場
千葉県立長狭高等学校 定時制多目的室
  〒296-0001
   千葉県鴨川市横渚100番地
   TEL:04-7092-1225
 
■ 講 師
千葉商科大学 政策情報学部 専任講師 久保 裕也 氏
 
■ プログラム
   13:00 受付開始
 
   13:30-16:00
     実習
      SQSとは何か/SQSに必要な機材/SQSのインストール
      SQSを用いた調査票の作成
      SQSを用いた集計と報告書の作成
 
  16:00-16:30
     意見交換
      	*「現場が主体となる評価」をデザインする
         * 生徒・保護者・地域から信頼される学校像を求めて
 
   16:30 終了
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