既存の famicom 用の吸い出し器は設計が古いので現在のPCで使えなかったり、「吸い出し」に特化されすぎていました。2009 年初旬に開発した flash memory cartridge には複雑な機能が必要なため、正確に write も行える機器を設計することにしました。
コンセプトは下記です。
吸い出しも当然行えますが、それ以上の機能を有しているため、 bus simulator としました。
kazzo + flash memory cartridge はソフト開発における実機確認作業の効率化を目的として製作しました。いわゆるマジコンの場合はこれを名目としてソフトの違法コピーを助長しておりますが、 kazzo は名目ではなく本当にそれを目的にしています。
マジコン的な使い方も可能ですが、その目的では効率やコストがとても悪いです。
AVR, USB, flash memory などハードウェア/ソフトウェア技術関連や自作ソフト開発などの技術活性化につながるところからのご紹介は大歓迎です。
混乱とモラルの低下を防ぐために、上記以外の目的でのリンクはご一報の上ご連絡下さい(事後連絡は不可)。非公式ツールなので、怒られたら終わります。
既存の ROM カートリッジから ROM を取り外して、flash memory をつけたものです。
flash memory cartridge は既存のハードを利用しますので、エミュレーションやシミュレーションで問題になる再現度は100%です。ソフト開発時の実機確認に非常に便利です。
配線方法など詳細は専用 wiki にまとめてあります。認証ありにしていましたが、準備ができ次第認証を解きます。
full support
typical support
unsupport
:U1 :ATmega164P or ATmega16 :U2 :74HC574 :CN1 :type B female USB socket :CN2 :3x2 ピンヘッダ, 2.54 mm spacing :CN3 :30x2 pin エッジコネクタ, 2.54 mm spacing :R1,R2:68 ohm 抵抗 :R3 :1.5 kohm 抵抗 :R4 :30 kohm 抵抗 :D1,D2:3.6 V ツェナーダイオード :X1 :16.0 MHz セラミック発振子 (セラロック) :C1,C2:0.1uF セラミックコンデンサ :CP1 :10uF 電解コンデンサ :JP1 :トグルスイッチ :JP2 :プッシュスイッチ
kazzo_schematics.png (852x752)
kazzo ファームパッケージの readme.txt を参照。
配布パッケージには下記が含まれています。
download → kazzo.0.1.1.zip
V-USB が無ければ低価格、少数部品で構成することはできませんでした。素晴らしいライブラリを提供していただき感謝です。
配布パッケージには下記が含まれています。
download:
unagi 0.6.x は kazzo をサポートし、従来の機能とスクリプトがそのまま使えます。またパラレルポート経由の既存のハードをサポートしますが、それらでは flash memory programming mode を使用できません。
パラレルポートハードのサポートは unagi 0.6.x のみで、それ以降は使用できません。
anago は unagi のソースコードを流用しつつ、実験的な機能を盛り込んだものです。スクリプトエンジンに Squirrel を使用しているのでスクリプトが高機能になっています。
anago の最大の特徴は flash memory programming で CPU/PPU 領域を同時に書き込むことが出来ます。これにより書き込み時間が短くなりました。
kazzo は自作も可能ですが、プリント基板と部品をすべて揃えたキットを販売予定です。また dip の flash memory も販売予定です。