InqubusFfmpeg - coroid project Wiki - coroid project

Inqubus の開発者向け情報です。

avfilter

project:saccubusではffmpegのavfilter機能を用いて動画に対しコメントオーバレイを行っており、いんきゅばすもこれに準じています。 2011年8月時点において、ffmpegでavfilterオプション指定を行うには

ffmpeg .... -vf "option1, option2, ..." ...

という形になりますが、いんきゅばすでは過去のバージョンと互換性を保つため、

ffmpeg .... -vfilters "option1, option2, ..." ...

とする必要があります。-vfiltersオプションを複数指定する場合には上記のようにオプションをダブルクォーテーションで囲い、それぞれのオプションはカンマで区切ります。この指定方法は標準的なffmpegでの指定方法そのままです。

nicovideo.dll への指定

前述のとおりvhextへ変換処理のオプションを渡すことで動画へコメントを付与します。 このときのffmpeg引数は以下のようになります。

ffmpeg .... -vfilters "option1, option2, ..., vhext=optioni|optionj|...|" ...

vhextがnicovideo.dllに渡されるオプションになります。各オプションは|で区切ります。

nicovideo.dll

vhext オプション

vhextは以下のオプションをとります。

引数	説明	since
--data-user:	このオプションに続けてコメントデータのパス(Shift_JIS, パスのセパレータは/)をURLエンコードした文字列を指定します。	-
--data-owner:	このオプションに続けて投稿者コメントデータのパス。文字列仕様は同上。	1.0.0
--data-optional:	オプショナルスレッドユーザコメントデータのパス	2.1.0
--data-owner-opt:	オプショナルスレッド投稿者コメントデータのパス。ただしおそらくニコニコ動画サービス上にこの種別のコメントは存在しません。	2.1.0
--font:	コメントを描画するフォントのパス	-
--font-index:	フォントインデクス	-
--enable-fix-font-size		-
--shadow:	影の種類	-
--show-user:	1画面に表示する最大コメント数。デフォルトは30。	-
--show-owner:	2.1.0で削除(元々使用されていませんでした)	-
--enable-show-video		-
--enable-opaque-comment		-
--aspect-mode:	4:3/16:9どちらの動画を処理すかを指定します。4:3の場合はこのオプションに続けて0を、16:9の場合は1を指定します。この引数が指定されなかった場合は0と同様の動作になります。	1.5.0