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以上で述べてきたとおり、IPPは画像/音声/動画/統計処理などに幅広く活用できるライブラリである。IPP本体は比較的低レベルなレイヤーの関数が多く、理解するまでのハードルが若干高い感はあるものの、サンプルコードを活用することで比較的簡単に高速な処理をアプリケーションへ実装できる。
他の記事でも述べられているように、インテル コンパイラーを単体で使うだけでもアプリケーションの高速化が期待できるが、付属するMKLやこのIPPを活用することで、より大幅な高速化が期待できる。逆にいうと、IPPを使いこなすことさえできれば、非常に高速なマルチメディアアプリケーションや各種処理アプリケーションを実現できるということだ。
インテル コンパイラーやMKL、IPPの国内での総代理店であるエクセルソフトのWebサイトでは、「インテル コンパイラーやMKL、IPPの採用で大幅にアプリケーションのパフォーマンスが向上した」との声も掲載されている。各種科学計算処理やマルチメディアアプリケーションなど、パフォーマンスが必要なアプリケーションの開発を行っているなら、インテル コンパイラーやMKL、IPPの導入を検討する十分な価値があるだろう。
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LastUpdate: 2009-11-18 20:35:15, ModifiedBy: hiromichi-m
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