[JM:01027] Re: [POST:DO] at at.1

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長南洋一 cyoic****@maple*****
2014年 8月 5日 (火) 22:14:09 JST


長南です。

大体結構だと思います。それでも、いくつか指摘すると ...

まず、一般的な表記 (表示) の話ですが、man page では、"。" や "、" が
前後にあるときを除いて、英単語と日本語の間や、カッコの前後に空白を
入れるのが習慣です。その方が、見やすいのだと思います。たとえば、
このパラグラフで言えば、「表記 (表示) の」や「ですが、man page では」
のように。

ですから、「(各ジョブごとに一行ずつ)出力される行の形式は」や「at は
現在ではsetuidプログラムとして実装されているので」といったところは、
「(各ジョブごとに一行ずつ) 出力」や「現在では setuid プログラム」と
した方がよいと思います。気がついたところだけでよいでしょうが。

それから、セクション名の「DESCRIPTION」は、「説明」と訳すのが普通です。
「解説」と訳すのは、FreeBSD の日本語 man page の流儀。at.allow, atd,
atrun では、「説明」になっていますね。

> .\"O As
> .\"O .BR at
> .\"O is currently implemented as a setuid program, other environment variables (e.g.
> .\"O .BR LD_LIBRARY_PATH " or " LD_PRELOAD )
> .\"O are also not exported.  This may change in the future.  As a workaround,
> .\"O set these variables explicitly in your job.
> .\"O
>
> .BR at
> は現在ではsetuidプログラムとして実装されているので、ほかの環境変数(例
> .BR LD_LIBRARY_PATH " や " LD_PRELOAD )
> もエクスポートされない。これは将来変更されるかもしれない。回避策として、
> これらの変数はジョブ内で明示的にセットする必要がある。

最初の文は、少々論理がたどりにくい気がします。何のほかのなのか、
何と also なのかが、イマイチはっきりしません。また、「ほかの環境変数も
すべて」と解釈されてしまいそうでもあります。
一応、訳例をあげてみると、

  at は現在では setuid プログラムとして実装されているので、上記以外の
  環境変数の中にも、エクスポートされないものがある (例えば、LD_LIBRARY_PATH 
  や LD_PRELOAD がそうだ)。

also がうまく出ていないかもしれません。こういうのもありそうです。
あえてカッコを使わずに、

  at は現在では setuid プログラムとして実装されているので、他の
  (or 上記以外の) 環境変数、例えば LD_LIBRARY_PATH " や " LD_PRELOAD 
  のようなものもエクスポートされない。

> .\"O The superuser may use these commands in any case.
> .\"O For other users, permission to use at is determined by the files
> .\"O .I /etc/at.allow
> .\"O and
> .\"O .IR /etc/at.deny .
> スーパーユーザーは、どんな場合でも必ずこのコマンドを使うことができる。
> 他のユーザーのパーミッションは
> .I /etc/at.allow
>> .I /etc/at.deny
> で指定する。

これは、前の訳のままですが、「必ず」はいらないのではないでしょうか。

それから、「パーミッション」は、分かりにくいと思います。たとえば、
「他のユーザについて、at を使用できるかどうかを決めているのは、
/etc/at.allow と  /etc/at.deny の二つのファイルである」といったふうに、
"permission  to  use  at" をきちんと訳した方がよいと思います。
文章の流れを考えると、もっとほかの訳し方になるかもしれませんけれど。

> .\"O If a job is submitted to a queue designated with an uppercase letter, the
> .\"O job is treated as if it were submitted to batch at the time of the job.
> .\"O Once the time is reached, the batch processing rules with respect to load
> .\"O average apply.
> 大文字のキューで予約されたジョブは、ジョブの実行時に batch で指定されたかのよう
> に扱われる。
> 時刻になると、バッチプロセスは負荷平均の適用に従う。

一番目の文は「batch で指定されたかのように」がちょっと分かりにくいと
思います (だいたい分かる気もするので、まあ、これでよいだろうとも
思いますが)。たとえば、'echo "command" |at -q A' というふうに大文字の
キューを指定した場合、そのジョブは、batch コマンドに渡されたかのように
実行される、ということですね。

二番目の文の私の解釈はすこし違います。「負荷平均が 0.8 か、または 
atd で指定された値を下回るとコマンドを実行する」という、例の話でしょう。
前文とのつながりを明らかにするため、接続詞を補って直訳すると、

  すなわち (or 従って)、実行時刻になると、負荷平均に関するバッチ処理の
  ルールが適用されることになる。

> .BI \-t " time"
> .\"O run the job at
> .\"O .IR time ,
> .\"O given in the format [[CC]YY]MMDDhhmm[.ss]
> .IR time
> に、[[CC]YY]MMDDhhmm[.ss] の形式で与えられたジョブを実行する。

これは、"at HH:MM MMDD[CC]YY" と "at -t [CC]YYMMDDhhmm" が等価だと
いうことでしょう。

   [[CC]YY]MMDDhhmm[.ss] の形式で指定された日時にジョブを実行する。

とか、

  ジョブを time に実行する。time  の書式は [[CC]YY]MMDDhhmm[.ss] である。

といった方が、曖昧さが少ないと思います。

> .B \-v
> .\"O Shows the time the job will be executed before reading the job.
> ジョブの読み込み前に、ジョブが実行される時刻を表示する。

こういう time が日付までを含む場合、私は「日時」と訳すことにしています。
もちろん、「時刻」で問題ありませんし、他の部分との一貫性を考えると、
「時刻」の方がよい場合もあります。

-- 
長南洋一




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