長南です。 補足というか訂正です。 私のメール [JM:03850] より > ○ -F, --filesyms System.map > Supplied with the System.map produced when the kernel was built, > this allows the -e option to report unresolved symbols. This option > is mutually incompatible with -E. > > [今回の訳] > カーネルのビルド時に System.map が提供されるので、 この -e オプショ > ンを使えば、 未解決のシンボルを表示できます。 このオプションは -E > とともに用いることはできません。 私は、前のメール ([JM:03850]) で "Supplied with ..." 以下を分詞構文と 取らず、"This option is supplied with ..." の省略と考えましたが、 分詞構文と取った方が正しいのに気が付きました。こうしたオプションの 説明では、主語が省略されることが多いので (たとえば、--help の "Print the help message ..." など)、ここもそうだろうと思っていたのです。でも、"this allows" の前にコンマがありますから、分詞構文と考えるべきです。私は、思い込みにとらわれて いたようです。 とは言え、上の訳の「カーネルのビルド時に System.map が提供されるので」は、 やはり "produced" の見落としでしょうし、「この -e オプションを使えば」も 変ですけれど。あらためて、試訳を挙げておきます。 [試訳 1] このオプションの引数に、カーネルがビルドされたときに作成された System.map を指定すると、-e オプションが、解決できないシンボルを報告 できるようになります。 このオプションは、-E と一緒には使えません。 分詞構文だからと言って、接続詞や接続助詞を翻訳に使わなければならないことも ないでしょう。前回の訳のように、文脈に任せる行き方もあると思います。 [試訳 2] カーネルがビルドされたときに生成された System.map を指定します。 このオプションを使うと、-e オプションで、解決できないシンボルを報告 できるようになります。 このオプションは、-E と一緒には使えません。 -- 長南洋一