[JM:03866] Re: [POST:RO] depmod.8 (kmod 29 man5 man8)

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長南洋一 cyoic****@maple*****
2022年 9月 3日 (土) 11:06:42 JST


長南です。

補足というか訂正です。

私のメール [JM:03850] より
> ○ -F, --filesyms System.map
>       Supplied with the System.map produced when the kernel was built,
>       this allows the -e option to report unresolved symbols. This option
>       is mutually incompatible with -E.
>
>     [今回の訳]
>       カーネルのビルド時に System.map が提供されるので、 この -e オプショ
>       ンを使えば、 未解決のシンボルを表示できます。 このオプションは -E
>       とともに用いることはできません。

私は、前のメール ([JM:03850]) で "Supplied with ..." 以下を分詞構文と
取らず、"This option is supplied with ..." の省略と考えましたが、
分詞構文と取った方が正しいのに気が付きました。こうしたオプションの
説明では、主語が省略されることが多いので (たとえば、--help の "Print the help 
message ..." など)、ここもそうだろうと思っていたのです。でも、"this allows" 
の前にコンマがありますから、分詞構文と考えるべきです。私は、思い込みにとらわれて
いたようです。

とは言え、上の訳の「カーネルのビルド時に System.map が提供されるので」は、
やはり "produced" の見落としでしょうし、「この -e オプションを使えば」も
変ですけれど。あらためて、試訳を挙げておきます。

    [試訳 1]
      このオプションの引数に、カーネルがビルドされたときに作成された
      System.map を指定すると、-e オプションが、解決できないシンボルを報告
      できるようになります。 このオプションは、-E と一緒には使えません。

分詞構文だからと言って、接続詞や接続助詞を翻訳に使わなければならないことも
ないでしょう。前回の訳のように、文脈に任せる行き方もあると思います。

    [試訳 2]
      カーネルがビルドされたときに生成された  System.map を指定します。
      このオプションを使うと、-e オプションで、解決できないシンボルを報告
      できるようになります。 このオプションは、-E と一緒には使えません。

-- 
長南洋一



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