インストール前準備とは

インストールをする前にOpenStandia/Application Server (AS)に同梱されているcommon.xmlを
を編集することでインストール先などの変更及び、最低限必要な事前準備のことです。

事前準備

過去に、各プロダクト(Apache、JBoss、MySQL、PostgreSQL)を個別にインストールしたことがある場合は、
事前にアンインストールをしておくか、もしくは停止し自動起動しないように変更しておいてください。
※ ポートが重複してしまう可能性があるため。

プロキシの設定

インターネット環境に接続するのにプロキシを必要とする環境では、
common.xmlの以下の部分を書き換えることでプロキシ接続ができます。

<define>
  <proxy use="false">
    <host>host</host>
    <port>port</port>
    <user>username</user>
    <password>password</password>
  </proxy>
    :
(例)

  1. proxy useをtrueに変更する。
  2. プロキシ情報をご利用の環境に合わせて変更する。
<define>
  <proxy use="true">
    <host>proxy-server</host>
    <port>8080</port>
    <user>proxy-user</user>
    <password>proxy-pass</password>
  </proxy>
    :

インストールディレクトリの変更

OpenStandia Application Server (AS)標準インストールでは、

  • Windows ・・・ C:\OpenStandia\(各プロダクト)
  • Linux ・・・ /opt/OpenStandia/(各プロダクト)

となっています。
これを任意のディレクトリにインストールしたい場合は、common.xml
を以下のように書き換えることで変更ができます。
※ 特に、過去個別にインストールした各プロダクトとインストール先が同じ場合は、
必ず変更してください

(例1) Windows環境において、「D:\Apps」配下に各プロダクトをインストールしたい

  1. common.xmlの「/define/windows/openStandia/installDir」を探す
    <define>
        :
      <windows>
        <openStandia>
          <installDir>C:\!OpenStandia</installDir>
            :
        </openStandia>
          :
    
  2. 以下のように書き換える
    <define>
        :
      <windows>
        <openStandia>
          <installDir>D:\Apps</installDir>
            :
        </openStandia>
          :
    

(例2) Linux環境において、「/opt」配下に各プロダクトをインストールしたい

  1. common.xmlの「/define/linux/openStandia/installDir」を探す
    <define>
        :
      <linux>
        <openStandia>
          <installDir>/opt/!OpenStandia</installDir>
            :
        </openStandia>
          :
    
  2. 以下のように書き換える
    <define>
        :
      <linux>
        <openStandia>
          <installDir>/opt</installDir>
            :
        </openStandia>
          :
    

(例3) Windows環境において、プロダクトごとにインストールディレクトリを変更したい
※ ここでは、Apacheを「D:\apache」にインストールするとします。

  1. common.xmlの「/define/windows/apache/installDir」を探す
    <define>
        :
      <windows>
        <apache>
          <installDir>${define.windows.openStandia.installDir}\Apache2.2</installDir>
            :
        </apache>
          :
    
  2. 以下のように書き換える
    <define>
        :
      <windows>
        <apache>
          <installDir>D:\apache</installDir>
            :
        </apache>
          :
    

(例4) Linux環境において、プロダクトごとにインストールディレクトリを変更したい
※ ここでは、Apacheを「/usr/local/httpd」にインストールするとします。

  1. common.xmlの「/define/linux/apache/installDir」を探す
    <define>
        :
      <linux>
        <apache>
          <installDir>${define.linux.openStandia.installDir}/apache2.2</installDir>
            :
        </apache>
          :
    
  2. 以下のように書き換える
    <define>
        :
      <linux>
        <apache>
          <installDir>/usr/local/httpd</installDir>
            :
        </apache>
          :
    

tmpディレクトリの変更

OpenStandia Application Server (AS)インストール中において、作業用に一時ディレクトリを使用します。
この一時ディレクトリは、OpenStandia Application Server (AS)標準では、

  • Windows ・・・ C:\OpenStandia\tmp
  • Linux ・・・ /opt/OpenStandia/tmp

となっています。
これを任意のディレクトリに変更したい場合は、common.xml
を以下のように書き換えることで変更ができます。
(例1) Windows環境において、「C:\temp」配下を一時ディレクトリとしたい

  1. common.xmlの「/define/windows/openStandia/tmp」を探す
    <define>
        :
      <windows>
        <openStandia>
          <tmp>C:\!OpenStandia\tmp</tmp>
            :
        </openStandia>
          :
    
  2. 以下のように書き換える
    <define>
        :
      <windows>
        <openStandia>
          <tmp>C:\temp</tmp>
            :
        </openStandia>
          :
    

(例2) Linux環境において、「/tmp/OpenStandia」配下を一時ディレクトリとしたい

  1. common.xmlの「/define/linux/openStandia/tmp」を探す
    <define>
        :
      <linux>
        <openStandia>
          <tmp>/opt/!OpenStandia/tmp</tmp>
            :
        </openStandia>
          :
    
  2. 以下のように書き換える
    <define>
        :
      <linux>
        <openStandia>
          <tmp>/tmp/!OpenStandia</tmp>
            :
        </openStandia>
          :
    

Windowsサービス名の変更

OpenStandia Application Server (AS)に付属の下記のプロダクトは、Windowsサービスとして登録されます。

  • Apache
  • MySQL
  • PostgreSQL

また、OpenStandia Application Server (AS)標準では、以下のようなサービス名となっています。

  • Apache ・・・ OpenStandiaAS3.0 Apache2.2
  • MySQL ・・・ OpenStandiaAS3.0 MySQL
  • PostgreSQL ・・・ OpenStandiaAS3.0 PostgreSQL

これらのWindowsサービス名を任意に変更したい場合は、common.xml
を以下のように書き換えることで変更ができます。
※ ただし、既にWindowsサービスとして使用されているサービス名は使用しないでください。
(例1) ApacheのWindowsサービス名を、「Apache2.2」としたい

  1. common.xmlの「/define/windows/apache/installDir」を探す
    <define>
        :
      <windows>
        <apache>
          <serviceName>!OpenStandiaAS3.0 Apache2.2</serviceName>
            :
        </apache>
          :
    
  2. 以下のように書き換える
    <define>
        :
      <windows>
        <apache>
          <serviceName>Apache2.2</serviceName>
            :
        </apache>
          :
    

(例2) MySQLのWindowsサービス名を、「MySQL」としたい

  1. common.xmlの「/define/windows/apache/installDir」を探す
    <define>
        :
      <windows>
        <mySql>
          <serviceName>!OpenStandiaAS3.0 MySQL</serviceName>
            :
        </mySql>
          :
    
  2. 以下のように書き換える
    <define>
        :
      <windows>
        <mySql>
          <serviceName>MySQL</serviceName>
            :
        </mySql>
          :
    

その他

OpenStandia Application Server (AS)では、上記の他に以下のような項目が設定ができるようになっています。

  • Apache
    1. 待ち受けポートの変更
    2. httpd.confで設定できるいくつかの項目
  • JBoss
    1. セッションタイムアウト値などの項目
  • Apache-Tomcat連携
    1. Apache-Tomcatの接続設定(10件まで)
  • petStore(サンプルアプリケーション)
    1. JavaVMのヒープサイズ
    2. petStore(サンプルアプリケーション)が使用するMySQLのDB接続情報(コネクションプールも含む)

詳細は、OpenStandia Application Server (AS)のインストール先の「readme.txt」を参照してください。