小沢仁
Liferayのデータをバックアップするには、2種類のデータをバックアップします:①コンテンツ、ポータル情報(ユーザ、組織構成など)、ポータル設定などを保管しているでーたべーす、②ファイルライブラリ及び画像ライブラリのファイル。以下では、データベースにMySQLを利用して、ファイル/画像ライブラリをファイルシステムの保存している場合のオフラインバックアップ/リストア手順を説明します。
新しい環境にデータを移行する場合は、以下の手順でリストアしてください:
Liferayはデータベースに多く設定とコンテンツを保管します。そのため、データベースのバックアップはもっとも重要です。データベース及びバックアップツールがオンラインバックアップをサポートしている場合はデータベースを停止せずにバックアップすることもできます。サポートされていない場合は、データベースをエクスポートしてそのファイルをバックアップすることもできます。例えば、MySQLを使っている場合は、MySQLに同梱されているmysqldumpユティリティを使ってデータベースをSQLファイルにエクスポートすることができます。生成されたファイルをバックアップすることができます。障害が発生した場合は、このファイルからバックアップした時点の状態に戻ることができます
以下の手順でMySQLデータベースをバックアップします:
1. Liferay及びMySQLを停止します
2. コマンドプロンプトを開きます
3. mysqldumpコマンドを実行します。MySQLのダンプを作成します。データ量が多い場合はstdoutに直接出力するため、「-q」パラメータを指定することを推奨します。
例1:
mysqldump -u root -p -q lportal > lportal_backup.bak
例2:(Linuxでバックアップファイルを圧縮する場合)
mysqldump -u root -p -q lportal | gzip > lportal_backup.bak
注:「root」を管理者ユーザ名と置き換えてください。
4. MySQLを起動します5. Liferayを起動します
以下の手順でmysqldumpでバックアップしたデータをリストアします:
1. Liferay及びMySQLを停止します
2. コマンドプロンプトを開きます
3. 既存のデータベースに復旧する場合は、先ず既存データベースのデータを削除します:
例:
mysqladmin -u root -p drop lportal
4. mysqldumpでバックアップしたデータをリストアします:
例:
mysql -u root -p lportal < lportal_backup.bak
注:「root」を管理者ユーザ名と置き換えてください。
5. MySQLを起動します
6. Liferayを起動します7. 索引を再構成します:
① 管理者権限でLiferayにログインします
② 「コントロールパネル」 -> 「サーバ管理」を選択します
③ 「検索用のインデックスの再構築」の「実行」ボタンを押下します
Liferayは設定ファイル、検索用の索引、キャッシュ情報、デフォルトJackrabbitリポジトリをLiferayホームフォルダ(Liferayがインストールされたフォルダ)下のdataフォルダ下に作成します。Luceneフォルダのバックアップは不要です。Luceneフォルダには、データベースの索引データが保管されています。索引は、データベースをリストアした後に、データベースから再構築することを推奨しますので、バックアップは不要です。
ファイルライブラリ及び画像ファイルを作成する場所を変更した場合は、その場所もバックアップしてください。
バックアップしたファイルを元のフォルダに複写します。