インストール

アップグレード は別ページにしています。

Windows をご利用なら Windows EXE インストーラ を使用する方法もあります。

2 コア以上のプロセッサを持つパソコンであれば、Virtual Machine もおすすめです。

GRUB 等の情報が知りたければ ブートローダ を参照して下さい。

Puppy Linux を使えるようにするためにはいくつかの手段があります。

インストールしなくても起動できます

Puppy Linux の .iso ファイルは LIVE 形式です。
インストールをしなくても
CD・DVD や USB メモリ 等を用いてすぐに使用する事ができます。
復旧目的の場合は CD や USB メモリ に入れておき、
いざという時に CD や USB メモリ から起動できます。
わざわざインストールする必要はありません。

インストールせずに起動できるという事により、他にもメリットがあります。
パソコンのハードディスクが急に壊れてしまったりして、
ハードディスクから起動できなくなった場合です。
この場合でも Puppy Linux を CD・DVD から USB メモリで起動して、
パソコンを使用する事ができます。
ハードディスクが生きていれば、
ディスクアクセスして中身を取り出す事もできます。
インターネットが必要だったら、この状態で接続する事もできるのです。

.iso ファイルを CD・DVD に書き込む

他の Linux・BSD 等をインストールした経験があるのであれば、
同じ方法で .iso ファイルを CD・DVD に書き込む事ができます。

この際に気をつけてほしいのは、
Puppy Linux では物理的なファイル構成が他の Linux とは大きく異なっている事です。
vmlinuz と initrd.gz 以外はいくうかの .sfs ファイルと HTML・テキストファイルしかありません。
およそ10ファイル前後のファイル構成になります。これで正常です。

CD・DVD に書き込む方法

Windows や Mac OS X では、OS 標準で .iso ファイルの書き込みに対応しています。
わざわざツールを用意する必要はありません。

  • Windows 7・8・8.1:
    .iso ファイルを右クリックし ディスク イメージの書き込み を選びます。
  • OS X Yosemite(10.10) まで:
    アプリケーション - ユーティリティ - ディスクユーティリティ を起動し、
    ディスクを作成 を選びます。その後 .iso ファイル を選んで下さい。
  • OS X El Capitan(10.11):
    .iso ファイルを右クリックし、ディスクイメージ ●● をディスクに書き込む を選びます。

Windows XP・Vista および Windows 10 ではツールは必要ですが、
ディスクが書き込みに対応している場合は、ツールが含まれている事が多いです。
Linux のディストリビューションでは Xfburn など、
.iso ファイルを書き込むアプリケーションが入っている事が多いです。

USB メモリ等に書き込む方法

USB メモリ以外に、例えば SD カードから起動できる機種もあります。手順は一緒です。

USB メモリの多くは FAT になっているでしょう。
Puppy Linux は FAT でもインストールでき、起動する事ができます。
そのため、わざわざ ext3・4 のファイルシステムに初期化する必要はありません。

Puppy Linux を起動して、USB メモリ等に書き込む場合は、
ハードディスク・SSD 向けのインストールと同様に Frugal インストールで行えます。
もしこれで問題がある場合はインストールに専用の選択肢がある事に注目して下さい。

他の OS・ディストリビューションからは
専用のツールを用いて起動できる USB メモリ等を生成する事ができます。
ここでは Unetbootin を紹介します。Unetbootin は OS X・Windows・Linux・BSD 等に対応しています。
UNetbootin http://sourceforge.jp/projects/sfnet_unetbootin/

UNetbootin のディストリビューションに Puppy Linux が含まれていますが、
オリジナル版の古いバージョンになります。
必ず .iso ファイルを別途ダウンロードし、その .iso ファイルを用いて生成して下さい。

ただし OS X や Linux では dd を使った方が確実に起動できる場合が多いです。

Mac で起動する

Intel の CPU が入っている Mac は Puppy Linux をそのまま起動できます。

CD・DVD で起動する時は C を押しながら電源ボタン、
外付けドライブや USB メモリ等では option キー(Alt キー)を押しながら電源ボタンで起動し、
メニューから選択します。

Puppy Linux を起動してインストール

デスクトップの インストール、
または メニュー の セットアップ 内にあるいくつか インストール から選択します。

Frugal インストール

通常はこの方法でインストールします。
.iso ファイルに含まれているのと同じ状態でハードディスク・SSD・USB メモリ等に収納します。

物理的なファイルは数ファイルしかありません。
そのうち一つの .sfs ファイルがルート下のファイル構成を持つ Puppy Linux 本体です。
.sfs 形式の対応を行って他の OS からの展開も可能ですが、サイズが大きく正常に行えないかもしれませんl。

Frugal インストールのインストール先はファイルシステムが ext2・3・4 である必要はありません。
NTFS・FAT もインストールの対象になります。これは Windows のドライブ内に入れられるという事です。
他のディストリビューションを用いている場合、ext3・4 は管理者権限を必要としますが、
FAT・NTFS は自由にアクセスできる場合があります。
また Puppy Linux は多くのファイルを一つのフォルダ内に入れます。
そのため、他の OS と共存したり、
Puppy Linux を復数のバージョンで一つのファイルシステムに入れる事ができるメリットがあります。

FULL インストール

Puppy Linux がメモリに展開するファイル構成を
そのままハードディスク・SSD・USB メモリ等にインストールします。
この方法は推奨されません。必要な場合は「ユニバーサルインストーラ」から実行して下さい。

この方式にするとメモリ常駐せずにファイルアクセスを行います。
ディスクアクセスは生じますが、メモリ使用量は抑えられます。
また、SFS ファイルの適用はマウントして、中身をコピーしないといけません。
他の OS で Puppy 内部の構成を操作したい場合は
FULL インストールを使用する事になるかもしれません。

Frugal インストールと異なり、FULL インストールのインストール先は ext2・3・4 にする必要があります。
別途 Linux SWAP の領域も必要になるかもしれません。

ブートフラッシュ USB インストール

USB メモリ等のインストールで上記の方法がうまくいかない場合、この方法を試してみて下さい。

USB メモリ等は FAT のままで問題ありません。わざわざ ext3・4 に初期化する必要はありません。

手動インストール

必ずしも Puppy Linux はインストーラーを用いてインストールする必要はありません。
.iso ファイルを開いて、手動でファイルをコピーする事も可能です。
Puppy Linux はファイル数が少ないため、容易にこの方法でインストールする事もできます。

.iso ファイルを開き、次のファイルを任意のフォルダ内にコピーします。

initrd.gz
vmlinuz
.sfs ファイル全て
GRUB に Puppy Linux の記載を加えます。
ブートローダ を参照して下さい。

この方法は Frugal インストールと同じ扱いになります。

boot フラグ

他の OS が含まれていないまっさらな状態から Puppy Linux をインストールする場合、
(USB メモリ 等も含めます)
新たに GParted 等でパーティションをつくる時に boot フラグを付けて下さい。
これを行わないと起動しない場合があります。
起動しない場合・メニューもでてこない場合は、この可能性を疑って下さい。

Puppy Linux で GRUB4DOS をインストールする場合はこれに関する警告がでてくる場合があります。

Mac から OS X を起動する

rEFInd をインストールして OS X との選択ができます。
詳細は ブートローダ を参照して下さい。
GRUB の設定ファイルを記載できる位のスキルが必要です。

Q&A

Q. Puppy 復数のバージョンを1台にインストールできますか?

はい、可能です。しかもドライブ(ファイルシステム)毎ではなく、
フォルダ毎に別のバージョンをインストールする事ができます。
新しいバージョンをインストールしたい場合、わざわざ古いバージョンを削除する必要はなく、
そのまま追加で新しいバージョンをインストールすれば良いのです。
古いバージョンはその後から削除しても構いません。

Q. Windows を使っていましたが、Puppy をインストールしたいです。でもディスクの中身を壊したくありません。

Puppy Linux は Windows で扱われる NTFS や FAT のファイルシステムでも
インストールし、起動する事ができます。わざわざフォーマットする必要はありません。
なお、Windows 向けには Windows EXE インストーラ も存在します。
これは Windows から実行して C ドライブの中に Puppy Linux をインストールします。
簡単に Puppy をインストールできます。

Q. Mac に Puppy をインストールする事はできますか?

Intel CPU の Mac であれば、Puppy Linux をインストールできます。
比較的最近の Mac であれば、VirtualBox の使用がおすすめです。
OS X や他 OS とのブートは rEFInd 等のブートローダーを使用して可能ですが、
GRUB 等のように手動で起動オプションを加える必要があります。
OS X が使用する HFS+ は認識できないため、専用のパーティションを作成する必要があります。
他に Linux や Windows をインストールしている場合は、そのパーティションを使用できます。

Apple Wireless Keyboard や Magic Mouse などは状態によって操作できなくなる事があります。
USB 接続のキーボード・マウスがあると良いでしょう。
ただし、初期の Intel Mac(例えば白い iMac)とアルミニウム製 Apple Keyboard は
起動メニューの操作ができなくなりますのでご注意下さい。

Q. すでに OS をいくつか入れていますが、Puppy を更に入れる事はできますか?

はい、可能です。Puppy Linux のために新たにパーティションを作成する必要はありません。
空き容量が大きい OS のフォルダに Puppy Linux をインストールすれば良いのです。
他のディトリビューションも含まれている場合、
例えばブートローダは GRUB 2 になっていて、手動で追加しなければいけない事に注意下さい。