[Fswiki-dev] Re: 未だに引っかかっている部分が・・・

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あき attin****@kk*****
2005年 4月 27日 (水) 00:39:47 JST


あきです。

> 佐久間です.
> 
> 
> > Wikiというツールは、私達プログラマーサイドの人間だけが扱えれば良いツール
> > ではなく、一般の初心者にも抵抗感無く入り込んで行けるようなツールでなけ
> > ればならないと思っています。
> 
> 偶然にも,先日他のプロジェクトで,プログラマ以外の人(運営スタッフ)と話をして
> いて,自分でも驚かされたことがあるのですが,人によってプロジェクトの目標が違
> う,ということです.
> 私はプログラムを書いたり,ハードウェアを触っていることが多く,プロジェクトへ
> もそういう形で参加しています.
> 
> 私にとってプロジェクトの目標というのは,利用者が提供するサービスに対し満足し
> てくれることであり,自分のやり方を理解できない人にまで使ってもらおうとは思わ
> ず,そんな人は他のところへ行ってくれ,という気持ちがあります.
> しかし,そのスタッフにとって,プロジェクトの目標は1人でも多くの人に使っても
> らいたく,社会的に見て,"ユーザが多い"などの目に見える"成功"が目標だというの
> です.私にとってそんなことはどうでもよく,ユーザを増やすために誤用に近い用語
> を使った広報や,リソースの無駄が多い部分を広報で前面に出すなどのやり方が納得
> いかず,話し合いとなりました.
> 
> これも同じ事で,私はプログラムを作る際に,もちろんエンドユーザのことも考えて
> いますが,何が最も大切かというと,プログラムを設置し,サービスを提供するユー
> ザです.ユーザが満足することが大切なのです.
> また同じ事で,ユーザにとって満足は違って,エンドユーザが満足してくれることが,
> ユーザにとって満足な場合もあれば,設置が楽であれば,エンドユーザがどう思おう
> と満足する人も居ます.私がエンドユーザのことを考えるのは,エンドユーザが満足
> するかどうかを気にするユーザが居るからであり,エンドユーザが満足するかどうか
> は,私には直接関係の無いことと思っています.
> 
> (言葉は悪いですが)こういう観点から,私にとっては初心者ユーザというのは,開発
> のリソースを無駄遣いし,意味不明な要求をしてくるだけの存在であって,初心者の
> 声はなるべく無視し,ある程度理解している人が,初心者の声を整理し,吸い上げて
> きたものを開発に関わる事項の評価の対象にすべき,と思っています.
> 
> 我々がエンドユーザを直接サポートすることは無く,間にユーザが入ります.エンド
> ユーザが強く望むことは,ユーザを通して我々に伝えられることを期待し,ユーザの
> 声だけに耳を傾けていれば,自然と淘汰された優先度の高い要望が汲み取れるのでは
> ないでしょうか?
> # 今回は課題が少ないので,甘いことも言ってられるし,長々と議論できますが,エ
> # ンドユーザへのサポートページなんか設置した日には,送られてきた要望を読めな
> # いほど,要望が来ることだってあるんですよ
> 
> 私が100人の中の1人,と言ったのはそういう意味で,100人の中で50人や,100人の中
> で25人の要望を優先して,100人の中で1人の要望は後回しにし,(ちょっと突き放し
> た言い方かもしれませんが)場合によっては各自で対応してもらう,というのがトッ
> プにいるコアの開発メンバーにとっては大切なことと思います.

自分の理想(仕様)に納得できない者にまで無理に使ってもらう必要は無い、
というところまでは良いのですが、単に「エンドユーザがその良さに気付いて
いないだけ」、というというオチも考えられませんか?
機能が充実していて見た目にも悪くなく、高速で快適、ユーザ(サイト設置者)
にも快適だと絶賛して頂いているんだけれど、でもなぜかエンドユーザには
使ってもらえない。コラボレーションが機能しない・・・と。
でもその理由は、ひょっとすれば、粗末なドキュメントや専門用語だらけの
ユーザインターフェイスにあるのかもしれないわけですよね?

本当の良さを知って、「それでも自分の求めているものじゃない」と去って行か
れてしまうのなら、私も同じ考えができます。
しかし、目の前に求めている物があるのに、それに気付かずして、「使えねぇや」
と去って行かれてしまうなら、あまりにも寂し過ぎませんか?
ある程度は理解してもらうための工夫をすべきだと思うのです。

Wiki書式を活用してくれない、というのも、不要だから使っていないのではなく、
その存在を知らないから、使い方を知らないから、使い勝手が良くないから、
使っていないだけかもしれません。(いや、きっとそうだと思います)
有用であって使い勝手も良いものであるなら、後は使い方を知ってもらうだけ
だと思うのです。
ですが、使い方を知ってもらうのに時間がかかるようではいけません。
一目見て「すごい、使ってみたい」と思わせるような機能を、数秒で理解できて
しまうようなくらいに簡潔に主張しておく必要があると思うのです。

「こんな機能を組み込んでユーザを“あっ”と言わせてやろう、と考えるのと
同じくらいに、「どうすれば“あっ”と言ってもらえる所まで持っていけるか?」
と考えるのも、パイオニアとしての一つの楽しみではないでしょうか?

エンドユーザの要望一つ一つに応えていては対応しきれない、という意見はよく
理解できます。(私もそれは必要ないと思います)
(エンド)ユーザの要望一つ一つに応えていく必要は無く、ユーザの声に耳を傾
けていさえすれば、解決すべき根本的問題点が明らかになっていくと思うのです。
そしてその解決策を、ユーザの「こうしてくれ」「ああしてくれ」の要望に忠実
に従うのではなく、パイオニアならではの、知識と発想力で見つけ出し、提供し
ていく。
これがパイオニアとしてのやり甲斐(魅力)であり、動機であると思うのです。

ユーザの「こうして欲しい」「ああして欲しい」に一つ一つ応えていくスタイル
も悪いとは言いませんが、私はそれでは開発が詰まらないものになっていくよう
な気がしてなりません。
その裏付けの一つが、ユーザが強く望むものであっても、自分の感性に合わない
ものについては、「気に入らなければ他を当たってくれ」となってしまう部分だ
と思うのです。

業務としての開発ではなく自発的な開発な訳ですから、こういった(楽しめる)
要素は十分に残しておきたいです。
また、ユーザに満足して頂くことも大切ですが、私は、ユーザが望むことは
「一人でも多くのエンドユーザに使ってもらうこと」だと信じ、エンドユーザを
意識した開発を進めて行きたいとも思っています。

伝えたいことがいっぱいありすぎて、まとまりのない文章になってしまったかも
しれませんが、これが私の考えです。
いえ、あくまでも私の考えだと言うべきかもしれません。

> > 私はFSWikiをドキュメンテーション用途にも使用していますが、それ以外に、
> > 初心者と共同でWebコンテンツ作成用途としても利用させて頂いております。
> > せっかくですので、この際にFSWikiを初心者が使うとどんな感じになるのかを
> > ご紹介しておきたいと思います。
> > こんな感じです。
> 
> これはうちでも同じです.
> かなりコンピュータを使ってる人でも,Wiki文法で書く,という意義が分からないよ
> うです.
> # 元々,WikiWikiWebの知名度が低すぎるということもあります
> 
> 私にとって,決められたフォーマットでデータを保存する,というのは,データの汎
> 用性を高め,永続性を高めるものを考えているのですが,これは実体験を通して実感
> しないと,なかなか難しいと思います.
> 自分が見てる環境(PC上でWiki)で望み通りの表示ができていれば,満足してしまうの
> が一般人と思います.
> # ワープロソフトでも,ソフトの機能を使わず,力ずくでやってしまう人が居ますよ
> # ね

これは私です。(笑)
MS-Wordの強制的な変換がどうも気に食わず、デフォルトでは殆どの機能をOFFに
して使っています。
こういった人間が、「Wikiには適当に書いた文章を適当に整形して表示してくれ
ることを望む」と考えるのは矛盾しているのかもしれませんが・・・。
(いえいえ、MS-Wordは異常です。望まぬ書式がどんどん追加されたり、勝手に
余計なことをしたり)





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